研究

新年度

気がつくとまったく更新しないまま1ヶ月以上も経っていた。この間、身体は順調に回復。新年度になり、はじめて若いポスドクの人を指導することに。こちらは優秀そうな感じで、自主的に研究を進めてくれそうなので、あまり心配していない。また、大学の卒論生…

すべてを平等に愛するには…

僕は結婚してわりとすぐ子どもができた。その妻の妊娠中のこと。 嬉しさとともに不安があった。今はこの女性ひとりを愛していればよい。しかし、同じように愛すべき子どもが生まれる。自分は、妻と子のふたりを愛せるのだろうか、と。 僕の不安をよそに、子…

この一年

今年は息子sandの誕生にはじまり、娘lotusが幼稚園に通いはじめ、研究では新しい組織での仕事がスタートし、競争的研究資金も獲得でき、果てはこれまでにない大怪我を負うなど、波乱に満ちた一年であった。何しろこの体がこうして今もここにあること、愛する…

仕事納め

今日も研究室に顔を出した。事故で傷めたところがちょっと痛むので無理は禁物。仕事場でもお念仏できる場面はあるようだ。念仏できないのは雰囲気に飲まれるせい、言い換えれば仕事場で念仏する習慣がなかったせいであろう。新しい習慣を作るのは難しいので…

リハビリ

リハビリ、というほどでもないが、徐々に仕事復帰がはじまった。一ヶ月かけてもとの仕事量にもどすようにとの指導。約二ヶ月の休養で体力が落ち、いつも通っていた道が歩けず、筋肉痛と戦うことに。それに、家にいると家事なり育児なりで忙しいけれど、心は…

徳島より帰還

Z現象研究会に2泊3日で参加した。メカニズムの演題が多かったが、予防についての演題もかなり多かった。たとえば沖縄の薬草、キャノーラ油、ブドウの皮、グレープフルーツなどの成分を動物に与えると、Z現象が予防される。ただし非現実的な量を与えなけ…

出張より帰還(1)

おととい、パリより帰った。しごとではもちろん英語のみなので気疲れしたが、終わるころにはだいぶ頭が英語モードに戻ってきて、夢でも英語をしゃべろうとするほどに。ヨーロッパは初めてだが、パリの街は人もモノも小さく、アメリカよりも日本に近い気がし…

物理学と生物学

今日は同じ研究所の物理工学系の人にY器官とは何ぞやを知ってもらうため、彼らの前で解剖をしました。物理系の人は生ものや血を見るのが大嫌い。そういう自分も、初めは物理学者にあこがれていたので、生物に興味を持って転進したばかりのときは、解剖する…

肩こり

今日は集中力のいるX動物の操作を、教えている学生といっしょに練習しました。肩がこりました。

一般公開

研究所の一般向け公開の日。毎年おおくの親子連れや学生、老若男女がおとずれます。顕微鏡で標本を見せながら、僕たちのからだは細胞からできていると説明すると、こどもたちは面白がって聞いてくれました。毎年この当日だけは、もう少しましなこともできな…

かぜ

三日前くらいから急にのどが痛くなり、昨日は五時過ぎに研究所の近くの診療所にいきました。今朝もその薬を飲んで出かけたせいか、車内でうつらうつら。ひさびさに一駅寝過ごしてしまいました。日曜は研究所の一般向け公開日。説明用のポスターをはりました。

理事長レク(レク=レクチャー)

新しい理事長先生に各部門のしごとをレクチャーするという会議があり、傍聴しました。現場で手を動かしたりデータを解析したりしている僕ですが、2〜30年後はこういう席で説明したりするのがおしごとになるのかもしれません。ですがまだ、現場のしごとの…

おこられる

ボスは「ほめる」「しかる」をよく使う人です。今日は、昨日の顔見せ会での僕の説明が、手柄を自分だけのものにしているようだったと、しかられました。僕なりに言い訳はいっぱいありましたが、とりあえず「はい、気をつけます」と答えるのが正しいと思った…

いそがし

実験を教わる。内容的には何てことない独りでできる操作だが、実はこの研究室で動いているやり方を公式に伝授してもらっていなかったので。実験計画も考える。隣人の先輩に教わったところ、X動物をベータ刺激すると、Y器官だけでなくW器官までおかしくな…

スライドだらけ

まずはこの5年で目指すことについての発表会。ボスのそのまた上司も参加。朝あわてて準備していたので昼食の注文を忘れる人続出。僕は買い置きの沖縄そばで済ます。午後は装置のデモに自分の試料を出す。同時に派遣の人と学生に実験をしてもらう。その後、…

何かいそがしい

昼過ぎから出勤。今日のしごとはX類動物からの試料採取。派遣の技術者と学生さんがはじめてくれていたので、そこに合流。また、明日は購入を考えている装置のデモンストレーションに業者さんがやってくる。そのデモ用の試料をつくるための一日目の反応をは…

グループのセミナー係の雑用をしたり、動物の観察をしたり、あさってのセミナーの発表準備をしたり。

ばれる

大学院の時の先生からの依頼で書いている生物学の辞書の締め切りが迫っている。土曜出勤して書いていると、ボスに見つかった。ボスは本来の研究から離れた仕事をするのを快く思っていないので、しまったと思う。ただ今回は笑っていてくれた。

論文提出!

何とか論文を書き上げてボスに提出。昨日悩んだボスの指示の意図も聞いて理解したし(何だ、やっぱりそんなことか)、どうしてもわからなかったひとつの数値も隣の部屋の先輩に教わって文献を見つけることができた。

仕事の動機

僕のしている科学研究は、それ自身では役には立たないいわゆる基礎研究の部分と、社会に直接役立つ部分が共存している。製薬会社希望で就職活動をしている大学院生に、僕の研究の動機を聞かれたことがある。公式的には、社会に直接役立つ部分の仕事をしてい…

論文執筆に悩む

いつもどおりの仕事を淡々とこなす。飼育しているX類動物の管理と観察が主な仕事。そのほか新体制ではじめての事務連絡会議があり、雑用もこなす。明日提出の約束の論文はあまり進まず。アルファ刺激を与えたときのZ現象の程度がいろいろなX類動物で違っ…

この調子で

組織改変後、うちの研究グループのはじめてのセミナー。ボスがプロジェクトの全体像を話す。グループをまとめて期待されている成果を出すということの大変さが、最近僕も少しはわかってきたのかもしれない。論文の校正をして、ファックスでギリシャへ。もう…

論文がとおった!

ボスから辞令をもらい、正式に新しい組織の所属になる。とはいっても実験はすでに始まっているので、いつもどおりの仕事をこなす。そのほか、研究所から資金をもらって進めている小さな仕事のデータを集めたりする。組織改変にともなって雑用もあるのでメー…

今日のおしごと

研究所が今年度から新たなスタートを切るため、大幅な組織改編が発表された。スタートの日にふさわしい晴天。僕はいま参加している研究課題の定期発表会があり、外勤。Y器官のZ現象をひきおこすアルファ刺激の効果についての実験の進捗を発表。まだ結果が…