2008-12-01から1ヶ月間の記事一覧

8-7回向発願心:生活の統一(1)

三心の三番目は「回向発願心(えこうほつがんじん)」。行為をある目的に向けて(=回向)、その目的を達成しようと願う(発願)心である。どのような行為を、どういう目的に向けて、その達成を願うというのだろうか。これに二種類ある。往相(おうそう)の…

8-6深心:阿弥陀仏の本願の確信(2)

「信機・信法」では、阿弥陀仏の救いが客観的に存在することは受け入れると前提し、「自己の至らなさが原因で、救いが自分に届かない」と疑う心への対処を問題とした。その糸口は、善導大師という、すでに救いを確信した先達に基本的信頼を抱くことにあった…

8-5深心:阿弥陀仏の本願の確信(1)

三心の二番目は「深心(じんしん=深い心)」。深く何をする心かというと、深く信じる心である。何を深く信じる心かというと、阿弥陀仏が自分を救ってくださることを深く信じる心である。 阿弥陀仏が救いを与えてくださることは、いくら自分ひとりで考えても…